2009年11月20日

なぜ薬物依存に陥ったか その1

なぜ薬物依存に陥ったか?
自分を見つめ直すためにも、ちょっと記してみようと思う。

中学、高校を通して、劣等感が強い上に極度のアガリ症でそれがいつも頭痛のタネだった。
また、高校に入ると視線恐怖も始まり、いつも誰かに見られているような、馬鹿にされているような感じがする・・・いわば神経症っぽいものにもかかっていた。
こんな具合だから、友達も全然できない有様だった。(表面上の付き合いはあったが、まるで心を開ける相手ではなかった。ただ一人、小学校からの幼なじみを除いては)
休み時間などは、一人で教室にいるのもいたたまれないので、いつもトイレにこもるか図書室で本を読んでいた。
そんな自分が情けなくて、嫌で嫌でしょうがなかった。
ただ、絵を描くことだけは好きだったので、フラストレーションを吐き出すように、いつも画塾に通って絵を描いていた。

京都の美大に進学すると、周りがみんな変人な上に、絵を描く奴もゴロゴロいて、とても居心地がよかった。
心から語り合える友達もできた。(ここで友達になったNとは、私が薬物依存になった経緯も知っていながらいまでも仲良くしてくれている)

クスリとの出会いは京都の美大に進学した一年生(18歳)の頃だった。
その頃、私は特に悩みもないのに慢性的な不眠症に悩まされていた。
で、あまりに眠れないので心療内科の門を叩いたのである。
そこで下された診断は「うつ病」だった。
今でもよく憶えている。アモキサン(抗うつ剤)とロヒプノール(睡眠薬)を一錠ずつ処方されたのだ。
その抗うつ剤の威力の大きさが、私の人生を狂わせたと言ってもいい。抗うつ剤を飲んで2、3日すると、いつもは朝は目覚ましが鳴っても布団の中でグズッているのに、「さあ朝だ!」と布団から跳ね起きた。
学校に行っても、精力的に絵を描きまくり、アガリ症も軽減され、この上ない充実感で頭が満たされているという感じで、ひたすら意欲的だった。
抗うつ剤の威力の素晴らしさを肌で実感した瞬間だった。
「これが本来の俺なんだ。なんと素晴らしい!もっと早く抗うつ剤に出会っておけば良かった!」
あの時は本気でそう思った。
本当に世界が違って見えた。

しかし、2週間ほどすると、アモキサンの効力も薄れてきた。
また、さして意欲も充実感もない毎日が戻ってきた。アガリ症も元に戻った。
(あとで調べて分かったが、アモキサンには人によって一時的に躁状態にする効力があるらしい。私はそれを「病気から解放された」と勘違いしていたのだ)

最初に処方されたアモキサンの効力があまりに素晴らしかったため、「もっと自分に合うクスリがあるはずだ。俺は『うつ病』なんだ。こんなのは本来の俺じゃない」と信じるようになり、心療内科に通い詰めて、ありとあらゆる抗うつ剤を試してみた。
しかし、どのクスリも眠くなったり、やる気がなくなったりで、初めて飲んだアモキサンほどの効力を持つものはなかった。

クスリに依存しはじめた第一歩だった。

どのクスリも自分を満足させてくれない。

そして、禁断の薬、リタリンに手を出すことになる……。
posted by baron2 at 04:00| Comment(0) | なぜ薬物依存に陥ったか | 更新情報をチェックする
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